猫ちゃんの便秘の症状や原因、動物病院に行く前にできる便秘解消方法について詳しく書きました。
便秘の症状がひどい場合は、すぐに病院で検査した方がいいですが、軽度なら紹介する対策で改善できるかと思います。
まずは便秘の症状と原因を知り、それに伴った便秘対策をしてみてください。
猫の便秘の症状は?

健康的な猫の場合は、1日に1回~2回ほどウンチをします。48時間便の排出がなければ確実に便秘、3日以上出なければすぐに動物病院で診てもらってください。
あとは、
- 毎回コロコロでカチカチのウンチしか出ない
- トイレの時間が長くて苦しそうにいきんでる
- お腹が固く触ると嫌がる
といった症状も便秘猫ちゃんの特徴です。
特にコロコロでカチカチのウンチしか出ない場合は、便秘予備軍なので注意!
今は大丈夫でも、歳をとった時に「ウンチがでなくて毎日病院通い」なんてことになる猫ちゃんもいます。便秘が続くと命にもかかわるので、安易に考えず早めに対策していきましょう。
猫砂の上に便ではなく液体だけが残っていた場合、「奇異性下痢」の疑いがあります。便が排出できず腸の水分や粘膜だけが排出してしまう便秘の症状です。
猫が便秘になる原因は?

猫が便秘になってしまう主な原因を書きました。
便秘の解消方法は後で紹介しますので、まずは便秘になる原因で当てはまる物がないか確かめてください。
1:食事が偏っている
ウェットフードばかり食べている猫ちゃんは便秘になりやすいと言われています。
ウェットの方が水分が多いので便秘になりにくいと思うかもしれませんが、食物繊維が少ないので便秘になりやすいのです。
また、消化の悪いドライフードを食べてる猫ちゃんも便秘になりやすくなります。(消化率が悪い原材料の物を食べていたり、猫ちゃんの体質に合わないフードを食べているetc)
2:水分摂取が足りていない
多くの猫ちゃんは「1日に必用な水分を摂取できていない」と言われています。
水を飲まないとウンチがカチカチになりやすく便秘の原因となることが多いです。
3:毛が長い・ブラッシング不足
毛が胃の中に溜まってしまい、毛玉がうまく排出できず便秘になる場合があります。
特に長毛種の猫がなりやすいですが、日頃からブラッシングをしていない猫ちゃんも毛玉が胃の中に溜まってしまうケースはあります。
4:異物を飲みこんでいる
何かしらの異物を飲みこんでしまい、消化器官に留まってしまうと便秘を引き起こしてしまいます。
大抵はウンチと一緒に出てくるのですが、出てこない場合は手術して取り除かなければなりません。
5:運動不足
運動不足による筋肉の衰えによって、便を排出する力が弱くなり便秘となる場合があります。
ゴロゴロ寝ていて動かない猫ちゃんは便秘になりやすいので注意して下さい。
6:ストレス
引越し、環境(外)がうるさい、人の出入りが多い、トイレが汚い、遊んでもらえないなど、ストレスを感じることで便秘になる猫ちゃんもいます。
7:遺伝(主にマンクス)
生まれつき尻尾がないマンクスという猫の場合、尾骨の形が先天的に異常を起こしているので便秘になりやすいです。
8:抵抗物質や薬を飲んでいる
鎮痛剤、スクラルファート、抗コリン剤、制酸剤、利尿剤など、薬の副作用で便秘になってる場合があります。
この場合は、獣医さんとよく相談して改善してください。
病気の可能性もあり
腸にポリープができていたり、ヘルニアの発症、肛門付近にできものや、痔になっていたりすると、便秘になることがあります。
猫ちゃんの様子がいつもと違う感じたら動物病院で診てもらうようにしましょう。
便秘の解消方法

では、ここから便秘の解消方法について説明してきます。
フードの切り替えと水分摂取の量を増やす!
ウェットフード中心でご飯を食べさせてる場合は、食物繊維が足りず便秘になってることが多いので、「食物繊維サプリ」や「サツマイモやカボチャ」などを混ぜて食べさせましょう。
食物繊維サプリで人気なのはこちら
カボチャやサツマイモなどは食物繊維が豊富なので、蒸かしてご飯に混ぜて食べさせてください。
水分量の多いウェットフードですが、ご飯以外に水を飲まないと水分不足になるので、ウェットフードにも水分(お湯39℃くらい)を足して便秘対策をしましょう。
お湯じゃなく「ささみの茹で汁」などでもOK。ささみの茹で汁が好きな猫ちゃんは多いので、たくさん水分を摂取してくれるかもしれません。
ドライフードメインの場合
食事はドライフードがメインと言う場合は、消化率が良いフードに切り替えたり、お湯やささみの茹で汁を加え「ふやかして食べさせる」のがおすすめです。
特に安価なフードを食べさせてる場合は、フードの切り替えだけでも改善することがあります。
消化率がよく安全性が高いプレミアムキャットフードに切り替えたり、消化器サポート系のフードに切り替えるのがおすすめです。
消化器サポートのキャットフードだとロイヤルカナンが有名です。食物繊維が普通のキャットフードより多く、実験を元に消化率が高い材料を組み合わせて作られています。
動物病院ではロイヤルカナンをメインに便秘を改善させるところが多いですが、酸化防止剤にあまりよろしくない「BHA、没食子酸プロピル」といった添加物が含まれているので避ける方も多いです。
プレミアムキャットフードなら、危険な無添加は使っていないですし消化に良い材料を使っているので、まずはこちらから試してみるのもおすすめです。
プレミアムキャットフードの一覧はこちらを参考に↓
ドライフードを食べてる場合、水分摂取量が足りてない猫ちゃんが多いので、たくさんの水を飲ませる工夫も重要になってきます。
先ほど、ドライフードをふやかして食べさせると書きましたが、それ以外に「ちゅーるを水に溶かして飲ます」方法だと積極的に飲んでくれる猫ちゃんは多いのでおすすめ。
このチュール水に食物繊維サプリなども入れれば、さらに便秘改善効果がみられるかと思います。
水をたくさん飲んでもらうコツはこちらの記事も参考にしてください↓
整腸剤を使ってお腹の調子を整える
お腹の調子を整えることで便秘が改善される猫ちゃんもいるので、動物病院で整腸剤が処方されることがあります。
整腸剤には猫用の物もありますが、人間用の物も猫ちゃんには使えるので、試してみると効果があるかもしれません。
こちらの記事で整腸剤のおすすめ商品や使い方を紹介しています(動物病院で処方される整腸剤も載せてあります)↓
毛がお腹に溜まり過ぎて便秘になってる猫ちゃんには、毛をスムーズに排出できる下剤もあります。そちらに関しても紹介してるので参考にしてみてください。
植物油で便の排出をスムーズに
植物油(オリーブオイルやごま油etc)をご飯にかけて食べさせると、便の排出がスムーズになると言われています。
食べさせる量:いつものご飯に小さじ1杯くらい
便秘が改善してきたら1週間に1回くらいの頻度にして、便秘予防として食べさせてください。(植物油以外だと無塩バターも効果があります。)
お腹のマッサージ
便秘解消として、猫ちゃんのお腹を「の」の字にマッサージするのもおすすめです。
マッサージの方法はこちら↓
嫌がる場合は中止して下さい。(猫ちゃんのストレスになります)
老猫の場合
筋肉の衰え、胃腸の衰え、水分を飲まなくなるなど、10歳を越えたあたりから便秘に苦しむ猫ちゃんが多くなります。
基本的な便秘対策は紹介した方法がメインとなりますが、病気の可能性も考慮し獣医さんと相談しながら便秘対策をすることをおすすめします。
便秘解消方法のまとめ
猫ちゃんの便秘を改善するには、
- フードの見直し
- 水分摂取の量を増やす
- 整腸剤を使う
以上が主な対策です。(動物病院でも大体この対策がメイン)
あとは、便秘の原因でも挙げた「ストレス」や「運動不足」なども対策して便秘を改善させていきましょう。
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