猫に必要な栄養とは「タンパク質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラル・水」です。
その中でも重要なのが動物性タンパク質で、キャットフードを選ぶ際は動物性タンパク質がしっかり含まれているフードを選ばないとダメです。
この記事では、猫ちゃんに必要な栄養を簡単にまとめてあります。あなたが買っているキャットフードの栄養バランスは問題ないか?一度確認してみてください。
Contents
猫は人間の5倍のタンパク質が必要!

猫は完全な肉食動物で、1日に必要なたんぱく質の量は約30%から40%と言われています。
たんぱく質は植物性と動物性の2種類ありますが、猫に必要なのは「動物性タンパク質」の方です。
動物性タンパク質には、猫が食事から摂取しなければならないアミノ酸が含まれています。(これを必須アミノ酸と言う)
この必須アミノ酸は、植物性タンパク質には少なく動物性タンパク質には多く含まれているので、猫ちゃんにはたくさんの肉や魚の栄養が必要なのです。
猫に必要な必須アミノ酸は11種類
- リジン
- アルギニン
- メチオニン
- タウリン
- スレオニン
- トリプトファン
- ヒスチジン
- イソロイシン
- バリン
- フェニルアラニン
- ロイシン
この中でも特に重要なアミノ酸が「アルギニン」と「タウリン」です。
この2種類のアミノ酸が欠乏すると、アンモニア中毒や脂肪肝(アルギニン不足)、網膜変性や失明・心臓機能の低下(タウリン不足)になる危険が高まります。
キャットフードの原材料を見ると必ずタンパク質は含まれてますが、何のタンパク質なのかが重要です。
原材料が肉や魚(動物性タンパク質)をメインとしたフードなら良いですが、穀物(トウモロコシや米)などが多いフードはおすすめできません。
※青魚を与え過ぎると黄色脂肪酸という病気になるので与え過ぎは禁物です。
余談:昔の猫の食事
昔の猫の食事と言えば、ごはんにお味噌汁をぶっかける「ネコまんま」が代表的でした。
しかし「ネコまんま」では、猫が本来必要とする栄養を補うことができません。では、どうやって生きていたかと言うと、野生のネズミや鳥を食べていたのです。
昔は室内飼いではなく放し飼いが多かったので、猫は自由に食料を調達し必要な栄養を補っていたのです。
ちなみにネズミに含まれるタンパク質の量は約50%と、体組成のほぼ半分を占めています。まさに理想的な食事だったんですね!
猫に炭水化物はいるのか?

猫にとって炭水化物はさほど重要でないと言われていますが、絶対に不必要というわけではありません。
炭水化物に含まれる繊維質はお腹の調子を整える作用があり、少量の摂取は良いとされています。
過剰摂取だと問題があり、肥満や下痢、皮膚病・アレルギーなどを発症する可能性があるので、キャットフードに含まれる炭水化物は少ない方が理想的です。
炭水化物の摂取量が35%までなら消化できると言われていますが、40%を超えると過剰摂取になります。理想の数値は分かっていませんが、15%程あれば問題ないようです。
炭水化物が多い安いキャットフード
安いキャットフードには炭水化物(米・トウモロコシ・麦などの穀物)が多く含まれています。
これは価格を抑えエサの量をかさ増しする意味が強く、猫の健康を考えてはいません。
プレミアムキャットフードの原材料を見れば分かりますが、炭水化物の量はとても少ないです。猫が必要としない栄養は入れず、肉や魚をメインとして作られています。
その分価格も高くなりますが、栄養バランスが良いプレミアムキャットフードはおすすめです!
脂質酸は猫のエネルギー源

脂質酸は主に肉の脂身などに含まれており、猫の筋肉や脳に取り込まれる大事なエネルギー源です。
猫に必要な栄養として15%~20%程しめており、欠かすことのできない栄養素となります。
脂肪酸には「動物性脂肪」と「植物性脂肪」の2種類ありますが、必要なのは「動物性脂肪」の方です。
猫の体内で作る事のできない必須脂肪酸は「リノール酸・αリノレン酸・アラキドン酸・EPAとDHA」で、これらは動物性脂肪に多く含まれており、植物性脂肪にはあまり含まれていません。
ビタミンも猫には欠かせない!

人間と同じよう猫にもビタミンは欠かせず、体内・体外共にあらゆる所で必要とされています。
猫は体内でビタミンをほとんど作れないので、食事から吸収しなければなりません。
ビタミンが不足するとビタミン欠乏症となり、猫の体に悪影響を及ぼします。
※ビタミンは動物性脂肪や野菜・果物から摂取できます。
ミネラルも欠かせない栄養素!

ミネラルはビタミンの働きを促進したり、皮膚・骨・毛・筋肉などを精製するのに役立つ栄養素です。
ミネラルはバランスよく摂るのが大事で、特定のミネラルだけ過剰に摂取すると尿路結石などの原因となります。
尿路結石はドライフードを食べる猫ちゃんに多い病気なのですが、これは水分をあまり飲まないことが原因だと言われています。
猫が水を飲まないと危ない!

お宅のニャンちゃんはしっかりお水を飲みますか?猫の先祖は砂漠出身で、あまり水を飲まなくても平気な生き物です。
しかし、飲水量が少ないと体内の毒素を排出できないため、様々な病気のリスクを高めます。
ウェットフードは水分が75%以上含まれているので水分不足になる猫ちゃんは少ないですが、ドライフードは水分が10%以下なので、十分な水分補給が必要です。
体重別の1日の水分摂取量めやす
体重 | 1日の必要量 |
1kg | 70ml |
2kg | 117ml |
3kg | 159ml |
4kg | 197ml |
5kg | 234ml |
6kg | 268ml |
7kg | 301ml |
8kg | 332ml |
9kg | 363ml |
10kg | 393ml |
上記は体重別に1日の水分摂取量の目安となります。ドライフードにも水分が含まれているので、その分の水分は差し引いて計算してください。
例:1日に80gのキャットフードを食べる場合は、80mlを引いた水分が必要になります。
猫ちゃんが水を飲まない時はこちらの記事を参考に⇒猫が水を飲まない時に試してほしい対策
まとめ
この記事を参考に、一度あなたが買っているキャットフードの原材料を確認してみてください。
- 肉や魚が60%~80%
- 野菜が10%~20%
- 穀物が10%~20%
の割合なら、良質なキャットフードと言えます。
中には穀物の割合が50%を超える物もあるので、そういったフードは買わないようにしましょう。
私がおすすめするフードは「おすすめのプレミアムキャットフード」に書いてあるので、参考にしてください!
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